「鯛の鯛」の正体は鯛の骨の一部「『鯛の鯛』とは、鯛の胸びれとえらの間付近にある骨のことをいいます。
「この骨は肩甲骨(けんこうこつ)と烏口骨(うこうこつ)がつながった状態のもので、胸びれを動かすときに使う骨です。江戸時代には『鯛中鯛』(たいちゅうのたい)と呼ばれて、めでたい鯛の中にある鯛ということで、縁起ものや、お守りとして珍重されたそうです。今でも仲間うちでは財布に入れている人がいます」
鯛でなくても『鯛の鯛』
真鯛だけでなく、硬骨魚すべてにある骨も『鯛の鯛』と呼ぶそうです。
「『鯛の鯛』という呼び名は、形そのものが鯛に似ていること、真鯛の『鯛の鯛』は最も形が美しいとされていることから、この名前が付いたという説があります。鯛以外の硬骨魚にもこの骨はありますが、『鯛の鯛』と呼んでいます。
たとえばアジから出たからといって『アジの鯛』とはいいません。
魚の種類によって『鯛の鯛』はそれぞれ形が違うので、取り出してみると面白いですよ。
鯛の鯛を取り出してみよう
たとえば、お子さんと一緒に「鯛の鯛」を取り出してみたいと思った場合はどうすればうまく取れるのでしょうか。
『鯛の鯛』は硬骨魚なら見つけるなら鯛がおすすめです。
さらに鯛のかぶと煮を食べる機会があればベストです!
『鯛の鯛』は焼き魚より煮魚の方が取り出しやすいです
鯛のかぶと煮を食べながらお子様と一緒に魚の図鑑などを見ながら、どれが『鯛の鯛』なのか、食事をするのも楽しいのではないでしょうか